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4月30日御茶ノ水に行った。
 あー。やらなきゃいけないことをやらなきゃ。

☆大通りでお祭りをやっている。道の両側に露店がならんでいる。人通りもすごい。1キロくらいむこうに巨大なモスクが見える。子どもしか入れないようなおおきさの店もある。中世ドイツ風のつくりの店がいくつかあり、小人の家みたいとてもかっこいい。
通りの露店を眺めながら歩いていると、白い野良犬がついてくる。中型の成犬で、とても痩せていて、右目の周りが黒くただれていて病気みたいだ。道に落ちている食パンとか、食べ残しのゴミとかを食べながら、ずっと僕のあとをついて来る。なんとなく愛嬌があってかわいいのでうちで飼ってもいいかなあと思うけれど、成犬だからおしっこのしつけとかが大変だろうなあと思う。
イスラム教の、へんなちっちゃい帽子をかぶった人達、巨大な十字架を背負ったキリスト教徒、大声でお題目を唱えている仏教徒が横を通り過ぎる。



4月29日 家に友達がきたので部屋が少し片付きました。くそみたいな曲をつくって録音してけらけら笑って楽しかったです。
 西八王子の奈央屋というカレー屋さんにパンプキンマン展という展示をみにいきました。カレーは美味しくて安かったです。絵は可愛かった。



☆不衛生な途上国にバックパックを背負って旅行にきている。旅行先で友達になったひとと一緒に行動しているのか、知らない人4、5人と一緒に行動している。楽器を持っている人が多いのだが、無駄に大きいキーボードとか、ギターのエフェクターだけとか、変なものばっかり。ミニギターとかピアニカのほうが小さくて持ち運びやすいし楽しいのに…。
 ひとりのひとが犬をつれている。犬の名前は「レンジ」というそうだ。可愛がっている。
みんなで駅まで歩いていく。これから電車に乗るのだ。次の電車が最後の電車なので絶対に乗らなくてはいけない。
雪が降っている。地面にも厚く積もっている。後ろからの追い風があるので、ぼくは傘を広げて、風圧で地上50センチくらいを浮いて前進することができる。それがみんなに大ウケする。痩せた僕が風に吹かれて飛んで移動しているのが面白いのだろうか。ウケたのが嬉しいので何回も繰り返す。
 雪が珍しいのか、レンジは異常にはしゃいで遠くの方までひとりで走っていってしまう。飼い主は特に慌てていない。賢そうな犬だから安心なのだろうか。
 しかし、駅に着いて、そろそろ電車が来るという時間なのにレンジが帰ってこない。このままこの町にレンジを置き去りにしなくてはいけないのだろうか。みんな、やきもきする。飼い主は哀しいような諦めたような顔をしている。ぼくは駅舎の外に出て、レンジを探してみる。雪で真っ白な草原にぽつぽつとモミの木が立っている。子ども達が小さな鈴をつけた複雑な彫刻をした木製のソリをひきずって歩いている。
遠くのほうからレンジが走ってくるのがみえた!よかった!間に合ったのだ!飼い主はすごく嬉しそう。レンジの存在の大きさを再確認したと言っている。ぼくの隣にいる女の人が、小学校の遠足のときにもらったようなわら半紙を綴じた遠足のしおりのようなものを開いて、その言葉をメモしている。蛍光の肌色のペンでところどころにアンダーラインをひいているのだが、紙が濡れているので全部のページにそれが写ってしまっている。
電車が来た。



4月28日 漫画描いたけど、予定より進まなかったです。
 左肩が痛くなりました。んー…。そんな描いてないのに…。


4月27日 父と国立のノートランクスというバーにライブをみにいきました。前衛サックスクインテットでした。観客に小さい子どもがいたけど、あの子、将来、前衛音楽家とかになるのかな…。かわいそ…いや…そんなことないけど…。でも儲かんないんだろうな…。
 あとは一日中ギャグを考えてました。
 昨日、編集の人に、二十代のときはいいけど三十代になると運動してないときつくなると言われたので、部屋でひとりのときにひとりのときにしかできないレベルの(激しさの)自作の踊りを踊っていたら、電話がかかってきて、「あれ?今、外にいるんですか?なんか息があがってますけど…」と言われました。


4月26日 なんかのどが痛いし風邪かも。
 ウゾ7号の表紙裏表紙のデザイン…とはいえないけど、配置というか色決めたりしました。今回の表紙イラストはコマツシンヤさんです!すごい良いよ!これは売れる!
 あと、調布に打ち合わせに行ってきました。けっこう難しそうなかんじ…。だけどこの話がもし決まれば、僕にとってものすごく本当に嬉しいことなので何とかがんばりたいです。120パーセントの力を出す。


4月24日 明日、バイトがないことになったので、今月は2時間しか働かなかったということになりました。これはニートといって差し支えないでしょう。
 イギリスの弟から電話があって、「にいちゃん不安じゃないの?」と訊かれました。彼はそろそろ就職活動なのです。
不安じゃないわけがなかろう。毎朝布団の上で手の平を眺めて絶望しているよ。
 嬉しかったこと。最新号のアックスの編集後記のページでUZOを紹介してもらいました。ぼくのつくったミニコミがとうとうここまで…。感慨深いです。灌漑用水。


4月23日 今日は、午前中はマンガのラフを考えました。午後は看板描きました。なんかやってると仕事してるみたいな気分になって自分を騙せるので良いです。
 看板は家のベランダで描きました。隣の家の庭にある切り株の上に猫が何時間も座っていました。ずうっとなーなー鳴いていました。切り株から降りられないわけないけど、まさか降りられないのかなと思ってじっと見ていたら、すっとおりてどこかに行ってしまいました。
 松の切り株は温かいというのは本当だろうか。


4月22日 市議会の選挙に行きました。でも、一応行ったもののどうでもよかったので、どうでもいいひとにいれました。うち、図書館も遠いし、ほとんど八王子市の恩恵をうけていないと思います。ゴミくらい。
 ぼくとおなじくらいの歳のひとも選挙にでてました。東大の大学院でて、ソニーにつとめて、市議会議員候補かあ。すごいなあ。
 でもぼくは真似できないし、ぼくはこういう生き方しかできないんだろうと思います。
 最近は、今まで起こったこともこれから起こることも全て必然の連続で、偶然なんてないと思うようになりました。未来は決定してるけど、予想できないだけだと。


☆エレベーターで旅館の6階にあがると書店になっている。そこの児童書コーナーに非常に渋くてかっこいい絵本がある。見た感じだと、大正から昭和初期の絵本の復刻版ではないだろうか。いいなーこれ欲しいなーと思ってページをめくってみると、ちょっとぼくには渋すぎるなあと思った。絵がじじくさすぎるし、字が多い。でも布装丁だし、読み込めば気に入るかなあ、安ければ欲しいかなとか考えてると、まわりにガングロの女性達やギャル男の方達が集まってくる。こういう人達ってまだいたんだなあと思う。どうやら、この絵本がギャル男に人気らしい。




4月21日 丸一日かけて小野不由美の屍鬼を読みました。肩が痛くなりました。でもなかなか面白かったです。スティーブンキング風ゾンビっていうか吸血鬼の話。登場人物が多すぎて、(200人くらいいるのかな。)読んでる途中で、篤?だれだっけ?清水って?というかんじになりました。しばらく読み進めると、わかるんだけど。
 あと、住職の書いた小説がところどころに挿入されるんだけど、それは漢字がおおいわりに内容がないので飛ばして読みました。
 ぼくは、ブードゥーのオリジナルゾンビより、吸血鬼より、ロメロ風のモダンゾンビがいちばん好きです。でも、走ったり喋ったり銃を使ったりするやつはやだ。「うー…」とかいってうろうろ歩いてるやつが一番好きです。


4月19日 選挙カーで名前を連呼するのって、あれが一番いい方法だと思ってやってるのかなあ。迷惑で滑稽で哀れ。


4月18日 ずううっと前に買ったクラッキングメディウムをはじめてつかってみました。絵をひび割れさせるメディウム。いちおうひび割れたんだけど、まだひび割れ方が弱いので、もうちょっと試行錯誤してみます。耐久性って大丈夫なのかなあ。これ。
 ぼくはトールペインティングのやつをつかっています。アクリル絵画用のもあるよね。
 絵をひび割れさしたり、古く見せたりするような方法をいろいろやってみたいんだけど、あまり知らないので、独学だとなかなか苦労します。大学で勉強してたのは版画だったからなあ。まあ、版画もそんなに自慢できるほど知らないけど…。
 
 フキは家の近くにあったけれど、すごく細くて小さくて苦かったです。筍は看板に「掘るな!」って書いてありました。けち。
 


4月17日 最近雨ばっかりですね。こんど晴れたら竹やぶに行って、筍がないか確認したいです。あと、蕗。蕗生えてないかな。
 おばあちゃんが蕗を採って炊いて食べたって話をしてたので、そう思いました。
 天沢退二郎の童話で、貧乏な主人公が食べられる野草という本を読みながら庭の植物を摘んで食べるというところがあって、楽しそうでいいなあと、子供心に思いました。おにぎり作ったりするんだけど、それがけっこう美味しそうでした。光車…だったか、オレンジ党だったか忘れたけど、そのへんのやつ。

 昨日父が買ってきたパスカルズのCDを何回も聴いています。いいなあ。パスカルズ。ああいうかんじでもっと下手でも気にならないめちゃくちゃなのがやりたいです。


4月16日 ブコウスキーのパルプという小説はすごく面白かったです。ストーリーはめちゃくちゃだけど、会話とかがいい。
 プリンタを買おうと思ってお金を持ってお店まで行ったけど、高くて怖くて買えなかったです。300円以上のものを買うことがほとんどないからなあ。迷うなあ。A3モノクロレーザープリンター…。



☆電車に乗って美術館に行こうとしている。駅で路線図をみているが、どうしても路線図が理解できない。理解できないまま目の前に来た電車に乗ってしまう。この電車は僕が行きたい駅に行くのだろうか不安。





4月15日 今日はひっさしぶりにスタジオに行きました。楽しみすぎて、昨日夢にみましたよ。大人数で行くほうが楽しいから、こんど誰かいっしょに行きましょう。ギターだったらコードがひければ楽しいです。スケールをしってれば、たぶん一番上手いので、リードできます。


4月14日 やっとコミックファンタジーの漫画を描き終わりました。8ページなのに2週間以上かかってしまいました。むだな模様ばっかりいっぱい描いたから草間彌生みたいになりました。




4月13日 次号のUZOの原稿をコマツシンヤさんに貰いましたが、すごいクオリティで鳥肌がたちました。すごいなあ…。いやー、僕はファンだね。はやく単行本とかでないかなあ。
 今朝、夢の中で怒ってて、「ふざけんなよ!」という自分の寝言で目が覚めました。


4月12日 昨日はひさしぶりにバイトしました。たまに働くと楽しい。
 夜、ソファで寝ていたら、これもひさしぶりに金縛りにあいました。おばけとかは見えなかったです。金縛りって、夢をみてて目が覚めたと思ったらまた夢で…みたいなときに雰囲気がにてます。たぶん夢なんだと思います。でも、金縛りにあっている最中に、これが夢なのか現実なのか確認しようと思って、部屋の風景を細部までしっかりみてたんだけど、けっこうリアルなかんじでした。目は実際にみえてるのかな。
 今日は音楽作ったり漫画書いたりしました。ウグイスが良く鳴くのでウグイスの声をいれてみました。そしたら知らない人のくしゃみの音まで入ってしまいました。


4月10日 看板をつくることになったので、材木屋で木を買ってきました。電動彫刻刀欲しいな…。


4月9日 ブログとかホームページに日記を書くのは、もちろん日記としての意味も成すけど、手紙としての意味もあると思います。だれか不特定多数にむけた手紙です。誰がみているのか、誰も見ていないのか知らないけど、届いてるようで届いていないような手紙として。あなたは、この日記を読んでも、あまり得るものがないと思うけれど、でも、あなたがこの文章を読むってことは、僕にとって嬉しいことです。誰かが僕の書いた文章を読むといったことが、僕にとっての癒しになるからです。
 癒し。癒しっていう言葉って、でもなんだかずいぶんチープになってしまいましたね。ここ何年かで。愛という言葉は、僕が物心ついたときは、すでにチープでした。正義も。幸せも。チープな愛とチープな幸せとチープな正義にあふれたチープな世の中なんですね。マザーグースみたいですね。

チープな男がおりました。
チープな女とあいました。
チープな愛をささやきあって
チープな正義の心をもって
チープな幸せ手に入れて
チープな病気でチープに死んで
チープな墓にはいりました。

あ。でも、それだったらけっこう素敵な人生ですね。きっと。
 糠味噌漬けがけっこう美味しくなりました。この状態を維持したいんだけど、それが難しいんだろうなあ。


☆中世ヨーロッパ。石畳の道にならぶレンガと木で出来たお店。ゾンビが街を占領しようとしている。痩せたおばさんが経営している洋服屋に孤児達が避難している。店内にはいろいろな民族風の洋服が吊り下がっている。子ども達が梁の上座って心配そうに外を見ている。木製のシャッターを下ろそうとすると、ゾンビたちがなんとかして中に入り込もうとしてくる。






4月8日 東京物語を観ました。あんまり話が無いような話なのに、あれだけ面白いと思うのはなんでだろう。ストーリーよりもキャラクターとか人間関係を描いてるのかな。と思いました。原節子が何を考えてるかわからないような人の役で(ちがうのかもしれないけど、そう見えた。)面白かったです。途中で「電話ですよー」っていわれて「あたし?」と言って顔をあげるときだけ、本音がでてたように見えました。良いですね。小津安二郎。


4月6日 図書館で借りた本を読んでいたら、「好事魔多し」という言葉がでてきました。物事がうまくいってるときには邪魔が入りやすいというようなかんじの意味だと思うんだけど、なんとなく字をみてると、「好事魔 多し」ってかんじがして、夜道で全裸の上にトレンチコートを着た「好事魔」のイメージが頭に浮かんでしまいます。たぶん露出狂と好事家と通り魔がごっちゃになってるんですね。
 あと、「こうじまおおし」って声に出して読んでみると、なんとなく「とうじ魔とうじ」みたいなかんじがしますね。とうじ魔とうじは音楽家です。奥さんはミニコミ「車掌」の編集長の塔島ひろみ。
 声に出して読むと面白い言葉ってありますよね。羽毛布団とか。「ウモーブトン」…なんとなく楽しくないですか?ウモー。




4月5日 漫画描いてました。今は模様しか描きたくなくて、模様ばっかり描いてます。
 手描きスクリーントーン。

 キイチゴの花が咲いてます。すみれも咲いてる。
家の近くに竹やぶがあるけど、タケノコでないかなあ。



4月4日 どうも最近心が暗いなと思ってたら、一週間以上バイトしてなかったです。閑散期だから、仕事がないのですよ。そしてこれからどんどん減っていくはず…。なんかバイト探したほうがいいかなあ。完全に気が狂う前に。
 いつか、漫画のアンデパンダン雑誌サイトみたいのが作りたいです。無審査でいろんな人が描いたいろんな漫画をサイトに載せて、たとえば読者投票とかで人気が高い作品とか、自分が気に入った作品を僕が小数部出版するようなサイト。UZOを20号まで出して、まだ気力があったらやってみたいなあ。夢かなあ。
 コミックファンタジーの漫画を今、描いているんだけど、それが終わったらA3のレーザープリンターを買おうと思います。…たぶん買う。買えたらいいなあ…買いたい…。4万以上するけど、それで4コマ漫画かなんか描いて、どっかに投稿して賞金をもらってプリンタ代を出したいです。取らぬ狸の皮算用…というか、先に使っちゃうんだからたちが悪いね。






4月3日 今日は漫画考えてました。すごいくだらないことでも、なんか考えてるとほかのこと考えられないよね。
 もう、うちの裏の桜は散り始めてます。桜が散ってるのは、ちょっと綺麗ですね。桃源郷は桃の花だけど、桜の花がばあーっと咲いてると、やっぱ、そんなふうにこの世じゃないみたいにかんじますね。日本人は桜が好きですよね。お花見は、でも、なんか違いますよね。あれは花っていうより外飲みが楽しいんでしょうね。あんなにがやがや騒いじゃうと、なんかうんざりしちゃいます。桜が散るのを静かに眺めるほうが似合ってる気がするけど。桜が散ってるのって、ダウナーな雰囲気ですよね。あ。でも満開はアッパーな雰囲気か。じゃあ、あのがやがやで正しいのか。
 でも、ほんとは僕は桜が綺麗だなあっていう感情も、このまえ犬の散歩してるときに散ってる桜をみて、やっと気付いたくらいで、花だったら、カモミールとか、ひなぎくとか、ガーベラとかが好きです。菊?あとりんどうみたいな青い花。
 逆に椿はあんまり好きじゃない花です。あと、菊でも和風のやつはあんまり好きじゃないです。百合もあんまり好きじゃない。ぼってりした薔薇も。軽い感じのは、まあまあ好き。たぶんごてごての大きい花が嫌いなんですね。カスミソウとか好きだし。小さい花が好きなんだな。
 ぼく、花って、20歳くらいまで、どっちかっていうと嫌いだったんだけど、だんだん好きになってきたので大人になってきたのかなあと思います。前は地面に花が植わってると、無駄だなあ豆でも植えればいいのにとか思ってたんだけど。




4月2日 昨日は友達の個展と、堀道弘さんのサイン会に行きました。うるし部の漫画と漆塗りの箸を買いました。うるし部。面白いよ!
 そんで、今日はバイトのミーティング。今日の会は、注意とか連絡事項とかそういうので給料はでません。片道2時間くらいかかるんだけどね。別にいいけど。守れないルールや無駄なルールを作ったり、必要もないのに秘密事を作ったりするとよくないなあと思いました。
 漫画のネタを考えてるんだけど、全然OKがでなくてまいりました。どうしよう。明日までなんだけど…。誰か考えてください。十円あげるから。


☆インドで旅をしている。次の町までの距離があるのでロバに乗りたいと思って、洋服屋にロバに乗るための服を買いに行く。ロバに乗るための服を着ないとロバに乗れないのだ。とりあえずシャツは、いま自分が着ている王子様風のシャツでよいのだが、上着を買わなくてはいけない。上着はラメいりの荒い繊維で編んだ道化風のもので、首のところがアコーディオンみたいになっている。高そうなので、一番ぼろいやつの値段を聞くと8万円といわれる。高すぎる。インドなのに…。